今日、パソコンデータの整理をしていたら、以前某SNSの某コミュの武勇伝トピに書き込もうかと思って書いてあった文章を見つけた。そのときは、さすがにこれはまずいから書けないだろうと思ったのだけど、ま、自分の日記に書くのならいいでしょ。
注1 良い子の皆さんは絶対に真似しないでください。
注2 事前の情報収集はきっちりとやり、危険地帯は避けましょう。
アフリカのケニア=エチオピア国境を旅していたとき、ケニア北方のゲリラが多発する危険地域を迂回して、無事にエチオピア国境にたどり着いた。
安全地帯にやっとたどり着いたとぐっすり眠った記憶がある。
ナイロビからここまで、普通1泊2日でつくところが3泊4日かかった。
本当は、ここもおもしろい話があるのだが、これはまた別の話。
国境の村からエチオピア側を西へ行けば、裸族の住んでる地域がある。
そこに行ってみたいと思った俺は、公共交通機関を探した。
しかし、そんなものはないので、トラックをヒッチハイクすることになった。
このトラックは地元の人々の貴重な足となっているようで、ヒッチハイクといっても、お金は払わなくてはならない。
まあ、バスの代わりみたいなものだ。
とうもろこしを積んだ荷台に、現地の人たち20人ぐらいと一緒に乗った。
おんぼろトラックは、故障で止まり止りしながら、埃っぽい舗装もされてない道を、のんびりと進む。
3時間で到着するといわれた村に、5時間たっても着かない。
トラックの進行方向を向くと、埃っぽい道路の向こうに大きな真っ赤な太陽が、地平線のほうへと近づいていた。
すると、土煙の彼方から夕日をバックに、1台のジープが迫ってくる。
そして、われらがトラックの前500mで停車した。
「故障かな?」と思ってみている俺達。
そのうちにも、われらがトラックは、のったりのったりと進んでいく。
トラックがそのジープの目の前まで来たとき・・・・・・
手に手に小銃を持った男たちが7人降りてきた!!
まず一人がトラックの正面に立ち運転手に照準をつける。
トラック停止。
荷台のほうに来た一人が、銃を荷台の上にいる俺たちに向けて何か叫ぶ。
現地語なのでなにを言ってるのかわからないが、降りろということだろうと見当をつけて下りる。
すると、さらに威嚇するように、一人一人に銃を向けて何か言ってくる。
離れろということだろうと、距離をとる。
その男の手にした銃が、左から右へとゆっくり動いていく・・・・
・・・・・・・・・・止まった。
そう、黒い金属製の銃口がまっすぐ俺を向いている。
周りを見渡してみれば、この現場にいる中で、黒人じゃないのは俺一人。
俺も真っ黒に日焼けしているが、そういう問題ではなく、ものすごく目立つ。
俺が一番怪しい人物か??・・・・。
この瞬間、俺の頭はすばやく回転した。
「どうやって逃げよう?」
「こんな身を隠す障害物のあまりないところではだめだ。」
「あいつが引き金を引く瞬間に体捌きで玉をよけるか!!」
「モリヘイかお前は・・・?」
「いや、それよりも処刑する前には意識もそれるだろうから、あいつをやるか?」
「だめだ、サポートが10m離れたところにいて銃を構えているからだめだ。」
「いやいや・・・・」と、取り留めなく頭の中では
考えが駆け巡る・・・・・で、最終的に打てる手はなにか・・・・
「笑顔しかない!」
と、わが人生最高の笑顔を(引きつっているだろうが)浮かべた。
それが効いたのだろうか?銃口はそれた。
その後、状況説明をゲリラの人間が英語でしてくれた。
襲われた側は誰も英語が話せず、ゲリラしか英語が話せなかったのだ。
「邪魔して悪いね」といってきた。
俺も「No problem」と言う言葉がのどまででかかったが、
やはりproblemだと思ったから、その言葉は飲み込んだ。
「俺たちは政府と戦っているのであるから、旅行者は襲わない!」
というポリシーを持っていたゲリラで助かった。
その上、東洋人は珍しいらしく、俺はゲリラにもてた。
荷物をあさり物資調達を終えて、意気揚々と引き上げるゲリラたちは、
俺に笑顔で手を振ってきた。
俺も、笑顔で彼らに手を振った。
ただ、俺の隣では、せっかくケニアから密輸して来た衣類を奪われた、関取のようなおばちゃんが、ウェーンと、声を出してないていた。
これが、俺の一番の武勇伝です。
ゲリラの活動範囲を見誤ったのが敗因でした。
だれだよ、エチオピア側なら安全だって教えたの。
生きてて良かった。