ひまじゃ。
引越しの準備から逃避して、今、パソコンの前で「ひまじゃ」と叫ぶ、だめな俺。
だめついでに、陳家溝の写真をアップしてみることにした。
陳家溝とは、陳式太極拳の発祥の地。ここで陳式太極拳が生まれ、育ったのだ!やはりそれを練習している僕としては、行ってみたい地。なので、2007年に行って来た!
大きな荷物を持って、村に降り立つと、そこにはかなり大きな門が建っている。中華街の入り口にあるようなやつだ・・・。陳家溝は田舎で道も舗装されていないと聞いていたのだが、ここ10年でかなり発展したらしい。かなり大きい舗装道路村の真ん中を走っている。かなり村が潤っているように見える。どうやら、太極拳を指導することによる収入も馬鹿にならないぐらいに多いそうだ。
目の前に見えた某学校の一つに適当に、リュックを担いだまま入ってみる。おっかなびっくり話しかけてみると、校長の前に通されて、「どのぐらい習いたいのか?」ときかれる。俺は「いや、まずは見学したい。泊まるところはないか?」といってみたら、「この学校の寮に一泊180元で泊まれる。」と回答された。180元ってあんた2700円だよ。高いだろー!いくら外国人だからってなめんなよ!!ちゅー事で、自分で探しますといって探した宿が「拳旺客桟」。大通りからわき道に10mほど入ったところにあります。大通りの電柱に看板が出ているしすぐに見つかりました。写真の部屋で一泊10元(150円)。比較的清潔だし、テレビも付いてました。シャワートイレは共同ですが、なあんの問題もありません。鍵もしっかりかかります。ここには長期滞在のイタリア人女性と韓国人男性が住んでいて、ここから各々の学校に通っていました。早速の友達ゲットってことです。韓国人男性(陳家溝での修行2年半)はつれない感じでしたが学校を紹介してくれたし、いろいろ他の報もくれました。片やイタリア人女性(半年滞在)とは仲良くなって、滞在中には一緒に食事に行ったり、街に買い物に行ったり、学校見学に言ったりと、楽しく遊ぶことができました。異国の地で、やはり異国からきた人間というのは仲良くなりやすいものです。
とりあえず、街の観光をしてみる。これまでの陳家の人間の石碑が建っている場所がある。發科の石碑を見たときには少し感動した。石碑の後ろには事跡が細かく書かれているのだが、何せ漢文なもので(いや、中国語というべきか?)、読もうとしたらくらくらめまいがした。ほかに見所は楊露蝉が練習したといわれる家とか、陳家を祭ってある廟とか、そんなものかな。後者二つは、お金がかかるから入るのやめ、外から覗いて終わり。興味なし。街の中を歩いていたほうが面白い。
メインの通りは舗装されているが、裏通りに入れば舗装されていない。てくてく歩いていると、陳式の学校もいくつか見つかるし、趙堡太極拳の学校まで陳家溝の中にあった。まあ、この趙堡太極拳の学校は、学校といっても個人宅の庭で教えているだけのものだったのだが、逆に、こういうところで先人達は稽古してきたのかと、感慨深いものがあった。ここでは、許可を得て、夜の練習を見せてもらった。昼間は陳式を学び、夜はここに来て趙堡式を学ぶ生徒も多いそうだ。この先生は、僕にとてもよくしてくれ、この方のおかげで、陳家溝滞在がとても有意義なものになった。習いもしない僕に親切にしてくれて、ありがとうございました。
ほかの陳式の学校も、いくつか見て回ったけど、それぞれ味がある。が、いえることは、小さい学校ほど対応が丁寧。大きい学校でぞんざいに扱われるよりも、小さい学校で一番偉い先生から直接丁寧に指導されるほうがいいんじゃないかな?例のイタリア人女性は俺に愚痴ばっかり言っていたもの・・・。曰く、高いお金を払っているのに中国人のほうを大事にする。曰く、指導教官がころころ変わり、其の度にやることが変わる。套路の構成まで変わるので混乱する。等等・・・。彼女は一月800ドル以上を学校に納めているそうだが、そこの学校の中国人価格は800元(1万2千円)。それで、中国人のほうを大事にしたら怒るよな・・・・。彼女は何も考えずに、某学校に入ったらしいので、他の学校と比較していない。だから、俺がいろいろ学校を見ていると聞いて、彼女はずいぶんと刺激を受けたらしい。俺が滞在しているうちに、彼女は韓国人の紹介で陳一族の一人に個人教授をしてもらうことになっていた。まあ、結局のところどの先生に当たるかが大事だと思うのだけど、勝手に指導教官を変えられるようなところはいやだよねー。あと、小さい学校のほうが、月謝が安め。といっても月に$400ぐらい。まあ、大きい学校の半額というところか。しかし、$400って、中国農民の月収はるかに越えてんじゃん。とりすぎだろ!っておもうけど、ま、商売だし、習いに来る人もいるのだろうから、まあ、いいか。中国人練習者だって、深センや上海から、仕事の長期休暇をとって習いに来ている人がいたりしてびっくり!太極拳ビジネス真っ盛りって感じで、興味深く陳家溝を拝見させていただきました。でも、こうやって自分達にできることを利用して田舎が発展するっていう事自体は、悪いことでは有りません。田舎物の僕は、そう思います。
とある日、趙堡鎮まで行ってみることにした。陳家溝の住人に聞いても、最初は「趙堡鎮なんてないよ。」とか「行き方なんてしらない。」とか言って来る。おいおい・・・・でも、中には親切に教えてくれる人がいて、歩いていって見ることにした。俺の脚で1時間ちょっとか?。両側に畑の広がる道を3分の2ほども来たときに、後ろからスクーターが来て止まる。先日趙堡太極拳の学校で知り合ったおじさんだ。どこに行くのかと問われるので、趙堡鎮といったら、うしろに乗せて連れて行ってくれた。しかも其のおじさん、和式を昔習っていたというので、学校に連れて行ってくれたり、伝人のおじいさんを紹介してくれたり(いくつか系統があるようです)、若手に命令して演武させてくれたりした。最後にそのおじさんの演武も見せてもらいましたが、とても素敵なものでした!
そして数日が過ぎ、一通り学校も見て周り、街の中では太極拳の練習しかすることがなくなった頃、陳家溝を出ることにした。表面だけ、さらっと触れた陳家溝滞在でしたが、どういう雰囲気の村なのかをを知ることができたのはとてもうれしいことでした。最後の出発の朝、俺お気に入りの雑穀粥と肉まんの朝食をとり、バスに乗って出発!
これから陳家溝と聞くたびに、あの土ぼこりの舞う畑を思い出すのかな・・・・
きっとそれが一番の収穫なのだろうと思います。
ちゃんちゃんっつうことで。
写真をアップするだけのつもりがいろいろ書いちゃいました・・・。

一枚目は、村にある石碑。「始祖」の字が読み取れますね。

二枚目は、拳旺客桟。俺が泊まっていた宿です。

三枚目は、村での俺の朝飯。これで100円以下です。ぶらぼー。